徒然なるままに in Niagara Falls

自然豊かなナイアガラでの生活を綴ります

決定ではないものの。

まだ最終決定ではないものの、わたしの住むナイアガラを含めたオンタリオ州の全域を、12月24日のクリスマスイブにロックダウンするかも、というニュースが出ました。全域をロックダウンするなら、もう今すぐした方がいいのに、と思いました。が、ビジネス業界から、猛烈反対の声が出ています。

ただでさえ、小さな自営業のお店や個人経営のレストランなどは、このクリスマスのかき入れどきに商売がままならず、瀕死の状態です。今すぐロックダウンになったら、完全に息の根が止まるビジネスも多数。しかし、恐ろしい勢いで感染者が増えていることを考えたら、ワクチン効果があらわれるまでに、ここで食い止めなければならない、と考えているようです。しかも、イギリスやイタリアで、感染力の強い変異種が見つかったとのことで、それに対しても警戒しなければなりません。

ナイアガラでは、レッドゾーンに移行する、と発表されてから、スーパーなどに長蛇の列があらわれ、またもや買いだめに走る人々が増えています。ただでさえ、クリスマスと重なり、大変な賑わいです。わたしは、もう、混雑の予想されるところには、近寄りませんけど。今年は、予想の斜め上をいく、大混乱の年になりました。

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今現在、ナイアガラはレッドゾーン。もし、オンタリオ全域がロックダウンされれば、グレーゾーンへと進みます。

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グレーゾーンは、当然最も厳しい規制がかかります。

 

ナイアガラもロックダウン間近か?

コロナワクチン接種が始まってるようですが、状況は緊迫してきました。連日、オンタリオ州では、2000人を超える新規感染者が出ており、カナダ全体では一日で6000人以上が感染しています。累計でも、感染者が50万人を超えたそうで、現在国家の緊急事態に当たるのではないかと政府でミーティングが行われています。

そして、ショッキングなことに、わたしの住むナイアガラでも、感染者が急増しているのです。

 

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今日の地元の新聞に、今までの最多である126人の陽性患者が見つかったと発表されました。少し前までこの郊外では、連日一桁ほどしか感染者が出ておらず、一時は安全エリアのグリーンゾーンに近いイエローゾーンでしたのに。来週の月曜日から、ロックダウン一歩手前のレッドゾーンに移行します。現在、オンタリオ州では、5つのエリアがロックダウンとなっています。

友人から連絡が来て、すでに今日買いだめに走る人たちで、スーパーなどで長蛇の列になったとのこと。またトイレットペーパーなどの買い占めが、始まるのでしょうか。友人も、もうクリスマスどころじゃない、と言っていました。例年なら、クリスマスまで1週間をきり、お祝いムードでみんながワクワクしている時期なんですけど。今年は、そんな気分にもひたれませんね。

冬の青空。

今日は、雲ひとつない青空。気持ちいいです。

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冬の青空は、心震える青さ。

あ、でも雲が出てる、と思ったら…。

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ナイアガラ滝の水しぶきです。

大きな滝なので、水しぶきが上空高くまで、上がります。

残念ながら、ナイアガラは来週の月曜から、ロックダウンひとつ手前のレッドゾーンに移行する予定です。ロックダウンされた街から、大勢の人が観光とショッピングに来ています。ホテルも、恐ろしいことに週末は混んでいるそうで。それじゃ、感染者が増えるはずですよね。

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近所のクリスマスデコレーション。

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かわいらしいですね〜。

よく見たら、あれ、なんだかうちの犬がいる〜。

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思わず、二度見。なんか、似てる〜。

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似てる〜。

思わず、笑ってしまった午後でした。

アイスコーティング。

ナイアガラの滝は、冬でも完全凍結はしません。大量の水が流れ落ちているので、滝付近や川の表面に、流氷のような氷がびっしり覆う年もありますが、滝は厳冬期でも流れ続けます。水しぶきが、滝周辺に降りかかるので、寒い日にはその水が凍りついて、独特な風景が見られます。

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滝近くのレストランの軒先にできた氷柱。

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滝付近の木は、アイスコーティングされて、寒そう。

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黒いゴミ箱も、氷で白く。

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雪の上は、ミストが凍りついて、まるでスケート場のようにツルツルです。

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氷柱がブルーで、幻想的です。

滝に近づいたら、すごいミストでダウンジャケットがびしょ濡れに。と思ったら、その場でダウンの表面がパキパキと音を立てながら、凍り始めました。動くたびに、パキパキ音がします。

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さらに気温が下がり、太陽が出ると水しぶきが、空中で凍りついてキラキラ光り、ダイヤモンドダストが見られます。

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アメリカ滝です。

アメリカ滝は、下に崩れ落ちた岩がありますが、ここが凍りついて、氷の彫刻のような塊が年によっては、出現します。

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こちらは、5年前の厳冬期のアメリカ滝です。

5年前、すごく寒い冬でした。そのあとは、暖冬が続いてます。なかなかここまでの景色には、ならないですね。今年の冬はどうでしょうか。

寒い日。

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今朝は冷え込みました

薪ストーブをつけてもなかなか部屋が暖まらなかったのは、外が寒かったからですね。体感気温がマイナス10度を超えるとさすがに寒いです。犬の散歩でも、風の当たる頬が冷たかった〜。

こんな寒い日、わたしは嫌いではありません。もちろん、きちんと防寒対策をして、というのが前提ですが。寒い地域は、やっぱり寒い時期がいいですよね。寒い日でしたが、ちょっと近所のトレイルを歩いてきました。

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さすがに、今日は人影はほぼなし。釣り人が数人でした。

吹き付ける風が冷たくて、さすがにほぼ歩いている人には、会いませんでした。きんきんに冷えた空気が、気持ち良いです。

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凍りついて、氷柱ができていました。

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自然の造形美は、素晴らしい。

怪我をしないように、1時間ほどのウォーキングを楽しんできました。

オンタリオ州での、新規感染者が昨日は一日で2000人を超えてしまいました。ワクチンの接種が一部で始まっています。コロナの感染は、食い止められるでしょうか。

寒いですね。

日本も、寒くなってるようですね〜。ナイアガラも、冷えこんできました。

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風が少しあるので、体感気温はもっと寒く感じます。

今朝は、さすがに耳あてをして犬の散歩へ。フードもかぶりましたが、外気に触れる頬がちょっと痛いです。

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ワンコは、雪が大好き。今朝は、雪は積もっていなくても、ご機嫌でした。

こんな寒い日は、やっぱりホットチョコレート。カナディアンも、大好きです。

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オーツミルクで作ってみました。

オーツミルクで、優しい味に仕上がりました。外は寒くても、暖かい部屋で過ごすのは快適です。

ナイアガラも、コロナ感染者が増えてきました。昨日から、トロントの北のエリアとアメリカ国境に近いウインザーエリアで、ロックダウンが始まりました。ナイアガラも、病院で15人のクラスター、シニアホームでも感染者がでてしまい、このままだとロックダウンになるのでは、と言われ始めています。Keep safe, Stay home!ですね。

カナダでのカレッジ経験談(長文です)。

もう10年以上前になりますが、永住権を取ったあと、地元ナイアガラのカレッジに2年間通いました。日本で当てはめると短大になりますね。永住権を取るとカナダ人と同じ扱いになるので、授業料がインターナショナルスチューデントの約三分の一になります。留学生が払う短大や大学の授業料は、大抵カナダ人の3倍くらいになります。10年以上前のことですが、カナダ人が一年で3〜4000ドルの授業料だと、留学生は10000ドルほど払っていました。もちろん、学部によって授業料は大きく違います。日本と同じように、医学部などは驚くほどの授業料です。特にここ数年で、北米の短大や大学の授業料は、恐ろしいほど値上がりしました。授業料に加えて留学生は、生活費がかかりますから、やはりお金がなければ留学はかなり難しいでしょう。カナダ人ですら、奨学金や学生ローンを駆使しても、授業料を払うのは大変なことになり、実家から通う若者が増えています。

北米では、子育ては18歳までで、子供たちが短大や大学に進学する場合、アジア系以外はほぼ家から出て自立する文化です。ですから、進学希望の子供たちは、小さい頃からアルバイト代やお祝いでもらったお金などを、進学するための費用として貯めたりする子や、学生ローンを組む子供が多数います。カレッジの時かなり年下の同級生と話しても、すごく自立しているなぁ、と感じることも多く、聞くとみな親元を出て生活していました。そういう経験から、18歳で家を出るので大人っぽく感じるのかな、とも思いました。ただここ数年で、授業料が値上がりしたため、家賃を払えず実家から通う若者が増えたそうです。

わたしがとったコースは、ビジネスクラスでほとんどがカナダ人、留学生や移民は2割弱。そこで感じたのは、まずカナダの若者たちのプレゼン能力の高さです。カナダの学校では、小さい頃からPublic speechと呼ばれるスピーチを練習する時間があり、子供たちはクラスメイトの前で話すことを徹底的に練習します。そのおかげで、大勢の前で話すことにまったく抵抗がないのです。身振り手振りも大きく、冗談を交えながら笑顔で大勢の前で、自信満々に話す若いクラスメイトたち。圧倒されました。はっきり言って、話している内容は大したことはないんですよ。結構当たり前のことを話しているんですけど、まるで自分が発見したかのように話すスキルが、圧巻です。わたしは、当然英語にもアクセントがありますし、人前で話すなんてなかなか今まで機会がありませんでしたし、ガチガチでした。

そして、何事にも自信満々な態度。もちろん、良し悪しはあるでしょうが、やはり自己肯定感が高いからなのでしょう。こちらでは、自分の意見がとても重要です。たとえ、それが明らかに間違っていることでも、まずまわりが肯定から入ります。頭ごなしに否定することは、ほとんどありません。もちろん、差別的な意見などは別ですが。自分と違う意見でも、それを一度許容してから、自分の意見を述べる、という感じです。激しい討論になることがあっても、お互いの意見を尊重します。その下地があるから、若くても堂々と意見を言えるようになるのだな、と思いました。

日本と北米、どちらの教育がよいか、と話すことがありますが、わたしの考えだとどちらも一長一短でしょうか。自己肯定感や独創性を重視するなら、北米。基礎知識、一般的常識などを伸ばすなら、日本。北米はのびのび子供が育ちそうなんですけど、大学に入るまではかなり学力のばらつきがあるように思います。わたしが行った短大でも、数学の授業があったのですが、小数点の付け方に戸惑うクラスメイトがいて、衝撃でした。小さい頃から、授業中に電卓を使いますから、日本のような九九は覚えません。なので、数字に弱いという印象があります。それに比べて、インド人を筆頭に、日本人、中国人、韓国人の暗算能力は、すごいものがあります。ただし、北米人で数学の得意な子たちの自由な閃きは、アジア人にはないものがあります。あと北米人の基礎知識は、かなり怪しいものがありました。世界地図や他国の歴史について、ほぼ知らない子たちも多かったです。例えば、日本がどこに位置している国なのか、まったく知らない、とか。世界史についても、本当に基礎的なことを知らなかったりと時々驚くようなことがありました。日本は詰め込み式で考える力が育たない、と言われますよね。それも確かにそうなんですけど、まんべんなく一般的な知識を学ぶカリキュラムは、素晴らしいと思います。識字率がほぼ100%の日本は、間違いなく世界に誇れる民族だと思います。ただ島国なので、世界基準の考えから、遠のいてしまうことがあるのが残念なところでしょうか。これから人口減少していきますが、今までは一億二千万の人口によって、国内の需要でなんとか経済が回ってきたと思うんです。でも、これからは世界を考えていかないと先細りになってしまいますよね。日本人に足りないもの、それはずばり、マーケティングとプレゼン能力です。

ものづくりニッポンは、素晴らしいものがたくさんあるのに、世界に届かない。それは、その商品がどこに必要なのか、誰が必要としているのか、全て日本基準だからだと思います。例えば、昔日本の電化製品で、ファジーボタンというのが付けられました。ああいうのは、日本人にはウケるのかもしれませんが、北米では全く必要ありません。それよりも、故障せず一日でも長く使える頑丈で基本的なシステムの方が好まれます。そして、それを強力に推していくプレゼン能力も、北米人には負けてしまうのかも。

長くなりましたが、カレッジに行って感じたことを書いてみました。あくまでも、個人的見解です。

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