徒然なるままに in Niagara Falls

自然豊かなナイアガラでの生活を綴ります

コロナでの救済金〜カナダの場合

一昨日、コロナで世界が激変したことを書きました。

カナダは、3月半ばにロックダウンを行い、外出制限がかかりました。そのあとも、感染者数や死亡者が増えたため、学校もクローズ、オフィスもリモートワークに切り替わりました。レストランもクローズして、まるでゴーストタウンのような様相に。essential workと呼ばれる、本当に生活に必要な仕事(医療従事者、介護者、スーパーマーケットの従業員など)をしている人たちは、今まで通り働いています。

現在はビジネスが再開し始めていますが、感染者の多いエリアは(もちろん人口密度と比例します)、一度再開したビジネスにまた規制がかかり、厳しい状態が続いています。

カナダ政府の失業者への対応は、大変に早いものでした。コロナという感染病によって、政府の判断で仕事が失くなった人々に、救済金がすぐに振り込まれ始めたのです。週500ドル(日本円で約4万円ほど。1ドル80円計算)で、月に2000ドル。それが、28週間(7ヶ月)もらえました。合計で$14000(約112万円。80円計算)受け取ったので、もちろん贅沢はできないですが、普通の暮らしを過ごすことができました。ちなみに救済金は、家族で2000ドルではなく、1人2000ドルでしたので、夫婦でもらう場合は、月4000ドル受け取れました。

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通常なら、観光客で混雑する時期も、閑散としていました(6月)

わたしもサービス業に従事しているので、職場はクローズ。初めは、数週間で再オープンできる、なんて言われていましたが、年内は無理そうです。9月末で今まで頂いていた救済金も終わり、今度は普通の失業保険へと切り替わりました。昨年働いた時間によって、もらえる金額も変わります。そして、驚いたことに、この失業保険は9月末から来年の9月末まで丸々1年間出るのです。もちろん、カナダ政府もそれまでには、コロナもおさまり皆職場に戻っていると見越しているはずです。救済金の出た28週間分は、失業保険期間に重ならないことに、ビックリしました。当然、今カナダ政府はこの救済金を払ったことで、ビリオンという額での赤字を背負っています。

カナダは、移民国家。ありとあらゆる国の人々が、ごちゃ混ぜで生活する国です。なので、そのバラバラな人を統一することは、不可能です。アメリカのような暴動は起きませんが、やはり仕事がなくなり、お金がなくなれば治安が悪化するのは目に見えています。カナダ政府は、そういうことを見越して、救済金を素早く国民に渡したのだと思います。わたしは、今回のカナダ政府の判断は、素晴らしい判断だと思いました。おかげで、店を襲ったりするような暴動は、起きませんでしたし。当然、それぞれの国での判断は、異なります。さまざまな理由もあるでしょうから、一概に比較はできませんが、コロナでのカナダ政府の対応は、世界でも賞賛されていいと思いました。コロナ終息後には、おそらく税金が増え、いろいろなものの値段が高騰するインフレが起こると思いますが、仕方ないですね。とにかく、今を生き延びないとならないですから、助けてもらったお金を今度は税金で返していかないとならないですね。

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人気の観光船も、準備は整えていたものの、なかなか許可が降りず(6月)。

早く元通りに、なることを祈っています。