徒然なるままに in Niagara Falls

自然豊かなナイアガラでの生活を綴ります

早朝の電話

早朝に電話が鳴りました。何事⁈と思い電話に出ると実家の母。

「今、ラジオのニュースでカナダのトロントがロックダウンと言ってて。大丈夫なの?」と。さらに、「カナダは、ものすごい数の感染者なのね。ビックリしたわ。」と続きます。週に一度は電話で話す母ですが、やはりロックダウンのインパクトが強かったようで、電話をかけてくれたようです。

「うんうん、ロックダウンになったトロントは、カナダ最大の街で人口も多いしね。わたしのいるナイアガラは、距離も100キロ以上トロントと離れているし、人口も少ないし今のところ感染者数も、トロントとは段違いで少ないから、ロックダウンしてないので大丈夫よ。」と説明します。

「なら、いいんだけど。心配になっちゃって。」親はいつまでも親。ありがたいですね。

数人、日本の友人からもLINEで、「ロックダウンしたみたいだけど、大丈夫?」とテキストがきました。カナダに来た時、6年ほどトロントに住んでいたので、その印象が強いらしく、心配してくれたのですね。離れた場所に住む身としては、ありがたいです。1人の友人から、YAHOOニュースでロックダウンを知り、マスクを付けることに反対している人たちの写真が出てた、と報告を受けました。

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このニュースです。確かに11/7にマスク反対派が、抗議デモをした写真ですね。友人は、なんでマスクにそんなには反対するの?と聞かれました。

北米は、基本マスクをつける文化は、ありませんでした。前にも書いたように、マスクをしていると逆に重病人に見えてしまうイメージがあり、SARSの時ですら浸透しなかったのです。ただ今回のコロナでは、マスクをつけることが義務付けられたため、マスクを付ける付けないは個人の自由で決めること、と反対する人たちが出てきました。ただわたしからすると、わがままと自由をはき違えている、としか思えないのです。科学的に、マスクをお互いが着用していれば 、感染のリスクは下がるわけです。とくに今回のコロナでは、無症状の人たちも多いため、自分では気づかずに、ウイルスをまき散らかしている人がいるのです。それをマスクをしない権利を守る!と言ってデモをする人たちがいるわけです。しかも、マスクなしで。そこでコロナに感染して病院に運ばれ、防護服を着ている医療従事者に大袈裟すぎるから、その防護服を脱ぐべきだ!とか文句を言う人がいる始末。命を削りながら、医療に携わっている人たりの心境を考えるとたまりません。

さてトロントは、ロックダウンしましたが、具体的にはどうなるのでしょう。規制は、こんな感じです。

学校、デイケアは、引き続きオープン。ただし、人数制限あり。またオンライン授業も可。

大学、短大などは、一部を除いて、オンライン授業。

同世帯の人以外が集まって行う室内イベントは禁止(バースデーパーティーなど)屋外のイベントは、10人まではOK 。

結婚式、葬式、宗教サービスなどは、お互いに十分な距離を取ることで、室内、屋外で10名までOK。

レストラン、バー、飲食施設は、テイクアウト、ドライブスルー、デリバリーのみ営業可。室内と屋外共に飲食サービスは、禁止。

美容院、エステなどパーソナルケアサービスは、閉鎖。

プールを含む室内スポーツ、娯楽施設は閉鎖。

などなどです。こういった規制を破ると罰金が課せられたり、悪質な場合は逮捕されることもあります。罰金は、個人だと$5000(約40万円)、企業だと$25000(約200万円)。ただケースバイケースだと思います。最初のロックダウンの時に、裏庭で100人くらいのパーティーを開いた人には、約800万円の罰金が課せられたことが新聞に載りました。

こんなに厳しくしても、増え続ける感染者。ナイアガラは、ロックダウンまで進まないように、祈るばかりです。