徒然なるままに in Niagara Falls

自然豊かなナイアガラでの生活を綴ります

コロナウイルス、猛威をふるう

11月12日、ナイアガラのあるオンタリオ州は、コロナで1575人の新規感染者を記録しました。過去最高です。そして、カナダの国全体では、1日で4975人もの新規感染者が出て、こちらも過去最高。

f:id:EmmamamaCanada:20201114060516p:plain

過去最高の1日での感染者を記録して、テレビも新聞もコロナニュースに時間を割いています。

日本でもコロナニュースが毎日流れているでしょうし、新規感染者も増えているのでしょうが、北米とは違いますよね。カナダもアメリカと比べるとお話になりませんが、そもそも人口が異なります。日本は、カナダのおよそ3倍もの人口なのに、なぜ感染者や死亡者数が少ないのでしょうか。ヨーロッパでも、日本の感染者数の少なさが不思議がられていて、ドクターやサイエンティストが推測しているのは、もともとマスクを付ける文化、手洗いやうがいも習慣化していたことがあげられています。また、そもそものコロナウイルスのタイプが違う、とかアジア人はかかりにくい、などの説もあります。

 北米では、本当にマスクを付ける習慣がなく、覚えていらっしゃいますか?、2003年に流行したSARS(鳥インフルエンザ)。あの時も、北米でも大変な話題になりましたが、本当にマスクをする人がいませんでした。かえってマスクをしているとSARSのウイルスを持っている、と思われるため、付けることはできませんでした。当時、わたしはトロントに住んでおり、地下鉄の改札で友達を待ってる時に軽い咳払いをしたところ、ブースに座っていた地下鉄職員に手招きで呼ばれて、咳をするなら口を肘でおおってしろ!と言われました。咳こんだのではなく、ちょっとエヘンとしただけで、口も開けなかったのに。

今回のコロナウイルスは、あの時の混乱なんて笑っちゃうくらい、深刻ですね。アメリカでは、アジア人への差別や嫌がらせが横行してますし、カナダも表面的には、はっきりしていなくても、小さな嫌がらせはあるようです。実は、コロナが本格的になり始めた4月頃、わたしも犬の散歩中に高学年くらいの子供3人とすれ違ってから少し距離を置いたところで、「コロナ!」と叫ばれました。わたしたちは、日本、韓国、中国人の違いはわかりますが、北米の人は分からないですものね。わたしたちも、イギリス人、ドイツ人、アメリカ人の違いをはっきりとは、わからないですから。カナダに来て、もちろん、そこはかとなくこれは差別かな〜と思うような経験はありますが(差別は皆無という国はないと思います)、ここまであからさまに言われたのは初めてでした。振り向くとその子たちは笑いながら走って行くところでした。逃げると言うことは、悪いことを言っている、と自覚はしているのでしょう。とくにカナダは移民国家ですので、差別的な言葉や態度には、とても厳しいです。それでも、家庭で親が「アジア人がコロナを持ってきて、大混乱だ!」などと言っていれば、アジア人に対していい感情は持ちません。

世界中で大混乱を巻き起こしているコロナ。先日、90%以上コロナを予防するというワクチンができて、来月アメリカでの認可がおりるのを待っていますが、経済のダメージは計り知れないほど大きく、元に戻るまで数年はかかると言われています。早く終息することを祈るばかりです。